大野城市長 井本宗司インタビュー

にぎわいと、やすらぎのまち
市民総出の「まちづくり物語」。

本誌編集長が最近気になる市町村長に本音でインタビューをしていく連載の第七弾。今回は特に福岡市内近郊で働く子育て世代から「住みやすいまち」として高い支持を得ている「大野城市」におじゃましてきました。

その立地の良さもあって、古くから交通の要となっていた大野城は、博多と大宰府を結ぶ交通の要所として繁栄してきた歴史があるまち。今から46年前に誕生した大野城市も、福岡市に隣接した利点を生かして、昭和30年代後半から人口増加が勢いを増し、2016年には人口が10万人を突破。2018年11月末現在の人口は10万779人と今も増加傾向にある。

市内には、国道3 号、九州自動車道、福岡都市高速道路、J R、西鉄電車が通っていて、まちの商店にも賑わいがある。その上、福岡空港にも近い。そんな交通の便に恵まれているにも関わらず、市内中心部にほど近い場所に四王寺山、乙金山、牛頸山があり、自然環境も抜群と、現代人にとって「生活しやすい環境」がしっかりと整っていることがその人気の理由なのだ。
今回はそんな大野城ブランドを4 期に渡って築きあげ、その魅力を発信してきた立役者のひとり大野城市長・井本宗司さんのもとを訪ね、大野城市の未来構想を知るべく、直撃取材をしてきました。

取材場所は、今年7 月、市庁舎近くにオープンした『大野城心のふるさと館』。3階建で、1階にはホールや子どもが遊びながら学べる体験ギャラリー、軽食が楽しめるカ北九州市福岡市久留米市飯塚市フェ、ミュージアムショップがあり、2 階には大野城の歴史とつながる体験や交流ができるシアターやファクトリーの常設展示、3 階にはさらに深く歴史を知るための企画展示スペースや大野城にまつわる蔵書が多数収められたラボがあり、各コーナーで定期的にイベントも開催している。今回はそんな大野城の過去・現在・未来をつなぐ新たなシンボルの中で、大野城の未来について、たっぷりとお話していただきました!

インタビュアー:もうすぐ今年も終わり。まずは今年を振り返りまして、大野城市の2018 年の三大ニュースをあげるとすれば?

まずは本日の取材場所である、この『大野城心のふるさと館』が7 月2 1日にオープンしたことが一番大きなニュースではないでしょうか。私が市長になる前から構想としては議題にあがっていた計画でして。先日、第7 回古代山城サミットが開催されたんですが、大野城市にはさまざまな歴史的遺産や文化がございまして、それを市民はもちろん、市外の多くの方々にも知って、体験していただこうというのが『大野城心のふるさと館』をつくった理由なんです。周辺自治体も含めた上で、博物館機能を備えた多目的な「歴史的拠点になれば」という願いも込められています。開館以来「歴史を楽しく学べる」「良かね〜これは」と好評をいただいておりますので、ぜひもっとたくさんの方に訪れてほしいです。

二つ目のニュースは、先日行なわれた『ゆるキャラ® グランプリ2 0 1 8』で、大野城市の「大野ジョー」くんが堂々の第7 位に輝いたことです。私も毎朝起床と共に投票していたんで、たいへんうれしい出来事でした。イベント出演したり、コマーシャルにもたくさん出ているので、子どもたちからも人気がありますし、私よりも有名ですからね(笑)。

三つ目のニュースを挙げるとすれば、今年ジャカルタで開催されたアジア大会の陸上男子50キロ競歩競技で優勝した勝木隼人さんですね。勝木さんは平野中学校の出身なんです。今回の大会では驚異の追い上げで逆転優勝したことで一躍時の人となって注目を集めました。東京オリンピックの出場権がかかった来年の世界選手権での活躍も期待しています。そういった新しいスターの誕生もあれば、大野城市出身のプロ野球選手として活躍された杉内俊哉さんと本多雄一さんの引退もありました。私
も学生時代は野球をしていたので、彼らのことは若い時からよく知っていて、杉内さんは小・中学校が同じですし、二人とも大野城市の名門野球クラブで活躍していたんです。そんな大野城の子どもの憧れの存在である二人が同時期に引退され、それぞれ市庁舎に挨拶に訪れてくれたんです。このことも忘れられないニュースのひとつですね。余談になりますが、本多さんたちが中心になってプロ野球選手の野球教室なども毎年行なってくれていて、子どもたちの育成にもたいへん貢献してもらっています。
もともと大野城市はスポーツの裾野が広いまちでして、ソフトバレーボールやラージボールなどニュースポーツも盛んですし、幼児から高齢者まで生涯スポーツをさらに普及させていきたいと思います。

インタビュアー:平成という時代も残りわずか、これから未来に向かって大野城市はどんな新時代を築いていく構想でしょうか。

少子高齢化など必ず取り組んでいかなければならない課題はたくさんありますが、大野城市はこれまでの都市計画を土台にしてさらなる発展を遂げていきます。 来年度から大野城市は今後の10年間に向けて、第6次総合計画に基づくまちづくり取り組んでいきます。
これまでのスローガンは「ともに創る 個性輝く やすらぎの 新コミュニティ都市」だったんですが、来年度からは「未来をひらく、にぎわいとやすらぎのコミュニティ都市」という新スローガンのもと、新しいまちづくりの時代を築いていきます。や
すらぎ」という言葉には、高齢化社会において、みんなが安心して生活ができる場所にしていくという思いが込められています。そして「にぎわい」という言葉には、地域行事がたくさん行なわれ、施設を連携させていくことで、まちのにぎわいにつなげていくという私たちの決意を表わしています。これから西鉄電車が連続立体交差化していくことで、まちの顔が変わり、人の流れが間違いなく変わりますし、かなりの経済効果とにぎわいができてくる。そのときに、モノも大事だし、ヒトも大切ですが、それをつなぐ仕掛けづくりが一番必要だと考えています。大野城市には行政区が27あり、コミュニティが4つあるんで
すが、そのすべてを活性化する仕掛けをたくさんつくって、第6次総合計画による取り組みを一歩ずつ遂行していくことで、「この素晴らしい大野城が私のふるさとなんだ」と市民のみなさんに誇りを持っていただけるように、市民と一緒になって新しいまちづくりをしていきたいと思います。

インタビュアー:根っからの大野城っ子である井本市長がおすすめする「大野城市の楽しみ方」をお教えください。

大野城跡と水城跡はまず知ってほしいですし、『おおの山城大文字まつり』はぜひ観にきてほしいですね。火祭り、コミュニティ、山城という古代から続く大野城の生活文化の三本柱を体験してほしいですね。 また特産品開発や普及にもチカラを入れています。そのひとつが郷土料理である「大野城鶏ぼっかけ」です。学校給食のメニューにもなっている一品で、もともとは昔から農家の食卓をかざった、鶏のガラで炊き出したスープを使った料理なんですが、寒い時期には芯から温まるので、ぜひ一度食べに来てほしいですね。

インタビュアー:本誌でもよくご登場いただいているお馴染みのキャラクター「大野ジョー」くんに井本市長はこれからどんな成長をしていってほしいですか。

「大野ジョー」くんは古代山城サミットを行なった際に誕生したキャラクターなんです。一昨年、135位。昨年は17位。今年は「ベスト10を目指そう」ということで「ゆるキャラ®グランプリ2018」に出場して、見事7位になりました。特に子どもたちからは絶大な人気を誇っていて、ゆるキャラを集めた相撲大会をしたら、スゴイ声援ですし、私には手を振ってくれませんが(笑)、「大野ジョー」くんにはみんな笑顔で手を振ってくれますからね、地域、世代をつないでくれる、本当に素晴らしい地域キャラクターとして、さらに成長していってほしいですね。
もうひとつ、まどかちゃんというキャラクターもいまして、まどかちゃんの新展開も計画中ですので、ぜひそちらにも注目してほしいですね。

インタビュアー:本誌読者には子育て世代も多くいます。 「子育て」という観点で、大野城市の魅力は何でしょうか。

現在、大野城市は高齢化率21%と比較的若いまちなんですが、この率は今後間違いなく上がっていきます。その中でまちに活力をどう維持していくかが課題になってきます。そのためには高齢者の活力を維持するのはもちろんですが、それ以上に若い活力を増やしていかないといけないと考えています。中でも子育て支援には力を入れています。子育て支援センター、子ども
情報センターの充実。コミュニティセンターや公民館でも親子サロンなどさまざまな催しを行なっています。幼稚園の認定こども園化を進めていまして、来年度には新たに2カ所の園がスタート予定です。 このような取り組みの成果もあってか、昨年秋に、とある雑誌の調査で、交通の便が良い、小児科が多いなど、子育てしやすい環境が整っているということなどが認められ、「日本一住みよいまち」という評価をいただきました。 これから先、子育て支援にさらに取り組んでいくのはもちろんですが、子どもから高齢者まで、ふだんの生活から万が一の災害時まで、どんな時でも機能する「地域コミュニティづくり」にしっかりと取り組んでいきます。
もちつき大会、敬老会など、大野城市には地域の催しがびっくりするくらいたくさんあって、本当に市民のみなさんがまちづくりに頑張っているのが大野城市なんです。そのことをもっとたくさんの人に知ってほしいですし、その輪の中に入って、大野城市の良さを体験してほしいですね。 この『大野城心のふるさと館』をはじめ、たくさんの催しの中で、そんな「大野城市の真の魅力」にぜひ触れてみてください!

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