小郡市長 加地良光インタビュー

九州の「食と農」の拠点となって
国内外への発信基地になりたい!

本誌編集長が最近気になる福岡県内の市町村を訪れ、その代表である市町村長に本音でインタビューをしていく新連載の第三弾。
今回訪れたのは、昔ながらの田園風景が広がる、自然豊かな住環境を背景に、ここ数年ニューファミリー層を中心に新興住宅街として注目を集めている「小郡市」。天神・博多から電車で30分という好立地。しかも、高速道路や電車など交通網も発達しているので九州各地へのアクセスも抜群。歴史的遺産も多く、七夕の里としても知られ、最近ではカフェやベーカリーなど新たな観光名所的スポットが次々と生まれている町だ。そんな成長著しい町をさらに盛り上げていくために、昨年、前職であるテレビ業界での豊富な経験を土台に、市政の門を叩き、初出馬で初当選を果たした小郡市長・加地良光さんを取材してきました。
インタビューの場所は、無数のカエルの置物やオブジェがあることから、数々のメディアに取り上げられ、全国から参拝者が訪れる、通称「かえる寺」こと『如意輪寺(にょいりんじ)』。近頃、某番組のアンケートで福岡で一番涼しい場所に選ばれたとか。そんな小郡の名所を作り上げた、住職・原口元秀さんにも話に加わっていただきながら、小郡市の今と未来像について、加地市長の想いをうかがってきました。

―――――福岡だけでなく全国的にみても、これから先の町づくりや政治は、世代交代だったり、新たなフォーマットが必要な時代だと思います。昨年、加地市長の初当選のニュースは、そんな時代を象徴する出来事だと個人的にも感じました。「つながるまち 小郡」を市政スローガンに掲げていらっしゃいますが、市長として初年度を振り返って、その「つながる」ということへの感想と、二年目の抱負をお聞かせください。

確かに自治体こそ率先して変わっていかないといけない。2025年には団塊の世代が後期高齢者になる。そこまでに自治体が経済力ではない価値観をつくったり、先をみて準備をしていかないといけない時代だと思います。まずは移住定住を促進して市民を増やしていくという取り組みも大事ですが、その前に「住む」「選ぶ」前の段階でどれだけ魅力的な町づくりができるかどうかが課題だと考えています。そう意味で、「つながる」という言葉は非常にいいキーワードなんです。最近よく言われる、定住人口や、交流人口を増やす前に、「気にかけてもらったり」「頭のどこかに関心をもってもらう」という「関係人口」を増やしていくことが大事だと思っています。そのために一年目はまず関心を持ってもらえるような施策や場づくりにチカラを入れて取り組んできました。そのひとつがふるさと納税の返礼品づくりなんです。以前は主だった特産品が見当たらないという理由であまりチカラを入れてなかったんですが、いざ始めてみると、みなさん関心を持っていろいろな特産物の情報を持ってきてくださって、3倍以上の寄附者が集まり、実際に納税金額も上がったんです。金額を増やすことはもちろん大切なことなんですが、それよりもたくさんの方が新たに小郡の未来にとって大事なことだと考えています。
そういう意味では「かえる」というテーマでたくさんの注目を集めることで、たくさんの人たちを幸せな気持ちにして、今では国内外から年間30万人以上の人たちが訪れる場所になっている、この『如意輪寺』がその理想のモデルだと思っていまして。そんな考えや行動を実践する人材を小郡に増やしていくために、住職の取り組みにはいつも感心を持って勉強させていただいております。
実際に最近ではそんな人材も増えてきているんです。例えば新しく小郡で暮らし始めた主婦が中心となって、昨年から「お家起業講座」という取り組みがスタートして、マルシェやイベント活動にも積極的に参加してくれているんです。そんな新しいチカラがワクワクするくらいたくさん生まれてきているんです。二年目はそのつながりをもっと強くしたり、広げていく時期だと考えています。

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