大牟田市長 中尾昌弘インタビュー

人が主役の街づくりを軸にして
新しい大牟田を世界に発信する。

 「秋の街店散歩」と題して、この秋、町をおもしろくするミセ・ヒト・コトを紹介してきた今号特集の最後に登場した『タラムブックス&カフェ』の村田さんと巡った大牟田の夜の町には、大牟田という町を愛す人たちの心意気と、町への誇りと呼ぶべき「大牟田イズム」がありました…ということで、本誌編集長が最近気になる市町村長に本音でインタビューをしていく新連載の第四弾として訪れたのは、明治から昭和にかけて日本の近代化を支えてきた「大牟田市」。
 福岡の南端、熊本との県境に位置し、九州・山口の主要都市へのアクセスが良いことから、外からは暮らしの拠点としてのニーズが高まる一方、町中では地域を盛り上げていこうと催しを企画したりする若いチカラがどんどん生まれてきていて、最近では空前の刀剣ブームにちなんだイベントを開催したり、今やその名を全国に轟かせているほど人気沸騰中の『大牟田市動物園』があったり、さらには市制100周年を記念して誕生した大牟田市の公式キャラクター『ジャー坊』がヒットしたりと、話題に事欠かない大牟田市は、福岡の中でもいま最も注目をあつめている町のひとつなのだ。今回は、そんな大牟田パワーの根源を探るべく、大牟田で生まれ育ち、半世紀以上に渡って町と共に人生を歩んできた、根っからの「大牟田っ子」でもある、大牟田市長・中尾昌弘さんを直撃取材してまいりました。そして歴史ある市庁舎での取材後には、刀剣ブームの名所のひとつにもなっている老舗料亭『新みなと』にて、勇ましい姿も撮影させていただきました!

―――――「人が育ち、人でにぎわい、人を大切にする ほっとシティおおむた」という都市像とあわせ、「あらゆる世代が成長できるまちへ」「次世代に選ばれるまちづくり」を市政スローガンに掲げていらっしゃいますが、市長がお考えになる理想の大牟田とはどんな町なのか、お聞かせください。
 大牟田という町には日本の近代化を支えてきた産業都市としての誇れる歴史と文化がたくさんあるわけですが、これからは「人」が主役になっていく町だと考えています。住んでいる人たちが自信を持って、大牟田に誇りを持ってもらえるという「住民ファースト」とでもいいましょうか、「住む人がまちへ誇りを持ち、誰もが住みやすく、成長できるまち」というのが理想なんです。しかしながら、目の前にはさまざまな課題があります。そのひとつが人口減少。かつては石炭産業を中心に県南の要の都市として発展してきたわけですが、昭和34年の20万8千人から一貫して減少が続いています。
 そんな最も大きな課題に対して「このままではいけない」ということで、真っ先に取り組んでいるのが、「子どもを大牟田で産み育てたい」という人を増やしていくための取り組みです。子育ての環境、働く環境(産業の多様化と雇用の確保)という「三つの環境」を柱に、未来の人口を確保していくための環境改革と拡充を目指してやっています。15歳までの医療費助成制度、保育料の低減化などはもちろんですが、中でも最も重要なのは「教育」だと考えています。現在は『ESD』(持続可能な開発のための教育)にチカラを入れていまして、大牟田市全体をESDの拠点にするべく、市内公立全小・中・特別支援学校がユネスコスクールに加盟して、世界的な課題に対して「どうしたらいいか」という行動は、地域目線で行っていくという。そういう考えを持ち、世界で活躍できるような人材が育つ地盤づくりに取り組んでいます。

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