中間市長 福田 健次 インタビュー

本誌編集長が最近気になる市町村長を訪れ、本音でインタビューをしていく連載の第10弾。今回は福岡の人気ローカルタレントから市政へ挑み、一昨年、市長に就任した福田健次市長で注目の「中間市」におじゃましてきました。

中間市といえば、貴重な遺跡群があり、古くは炭鉱町として栄えた歴史あるまち。昨年11月には市制施行60周年を迎え、さらなる発展を目指して未来への一歩を踏み出した福田市長を直撃取材。取材場所は桜の名所としても有名な埴生神社がある垣生公園にて、たっぷりとお話をうかがってきました。

インタビュアー:市長になられてこれまでのご感想をお聞かせください。

約1年10カ月間、市長をさせていただきまして、痛感したことは、どんな絵を描けるのか、どんな夢を語れるのかということ。これが市長の仕事では非常に大事だってことがよくわかりました。語った夢が任期の4年の間にどこまで実現できるのか、そこにこだわって日々全力で発信しています。

テレビの世界でたくさんの経験をさせてもらったけれども、最初は右も左も分からないところから政治を始めた訳です。でも市長という職の重みを本当に感じています。市民の生活や命が懸かっているからこそ、発言や言動に非常に責任が生まれてくる。その中で夢を語るってことは、生半可な夢を語っても仕方がないんです。自分の今まで生きてきたすべての経験を夢として語らせていただき、そのすべてが「市民の幸せにつながることなんです」と、強く言いつづけてきた2年間でした。

そうして3年目を迎える本年度は、ようやくその語った夢が現実味を帯びてくる年になります。つまり最初は「そんなことが中間市でできるわけがない」と誰もが口を揃えて言っていたのが、最近では「あの中間市でしょう!」と言われるようになってきて、少しずつですが確実に中間市をとりまく環境が変わってきたわけです。

つまり、今年はこれまで蒔いた種が芽を出し、葉を少しだけつける年になるんです。芽を出すだけではわからなかったことが、葉をつけることでようやく見えて、分かってくるわけです。今年の春過ぎには「エッ!」夏過ぎには「やっぱり!」年末には「スゴイことになるぞ!」っていうくらい成長していく年になります。起承転結で例えると、これまでの種を蒔いてきた時期が「起」であり、今年はこれまで蒔いてきた種を継承して育て、芽吹かせ、葉をつける「承」の年になっていきます。

ここで大事になってくるのは、それを誰が発芽させるのかということ。それは私でも行政でもなく、中間市民のみなさんなんです。市長は夢を語り、アイデアを出す、そして行政はそのキッカケを提供する。そして、それを育て、発芽させるのは、市民のみなさんなんですよ。そのことを約1年10カ月をかけて、少しずつ市民のみなさんと共有できたことが一番うれしいことでした。1年半前の市民のみなさんの私に対する視線と今の視線はまったく違うものになっているのを実感しています。すごく好意的なんです。それが非常にうれしい。365日、常に市政について考え、行動する。政治って本当にたいへんな仕事だけど、市民のみなさんの「ありがとう」「がんばって」の言葉で頑張れる。その言葉をいただけるようになってきた。

地方都市っていうのは、未来を見据えたとき、何もしないではダメ。でも何をしたらいいかわからない。そんな中で「もしかしたらこれが未来への光なのかな」って市民のみなさんが感じてくれるようになってきた。だから、それが「ありがとう」「がんばって」という言葉になって表れてきている。今年はその光が栄養となって、種が芽を出し、小さな葉をつける。そういう意味で中間市にとって非常に大きな転機を迎えるために、じっくりと準備をする大事な年になります。今はまだ詳しく言えないことも多いんですが、たくさんの芽吹きをお見せしますから、ぜひとも今年の中間市の動きにはご注目ください!

インタビュアー:移住希望者や子育て世代に伝えたいことは?

ありがたいことに中間市には空き地や空き家などたくさんの広々とした空間があります。だから、そこを好きなように活用して暮らすことができるんです。ゆったりと余裕を持った、自分なりの暮らしづくりができるコンパクトシティ。これこそが中間市だからこそできる、新しいまちづくりなんです。 もちろん子育て世代への支援やサービスは手厚く取り組んでいるんですが、私が注目してほしいのは、市民の4割近くを占める高齢者のみなさんが、ボランティアをされていたり、まちづくり協議会や老人会でまち並みの保全をしてくれていたりしながら、まちづくりの現場で活躍してくれているところなんです。

「中間スタイル」と呼ばれる予防医療で高齢者のみなさんにケア・トランポリンを勧めていて、そのおかげで体調が良くなる人が増えて、本当に成果として医療費が削減できたんです。つまり、高齢者のみなさんがどんどん健康になっているんです。私が考える健康っていうのは、体重や血圧といった数値のことを指すのではなく、「人への思いやりが持てる心」が生まれる精神と肉体を持つことこそが本当の健康だと思うんです。その健康な高齢者のみなさんこそが、まちの宝であり、それこそが子どもたちに、まちの明るい未来を継承していることになるわけです。中間市は子育て世代もセカンドライフ世代も、みんなが自分のペースで明るい未来をつくっていける、そんな素敵なまちなんです。

インタビュアー:アニメを使ったPRが斬新で市長らしいと感じました。

あれはまだまだあらすじみたいなものです。アニメーションってすごい影響力がありますよね。昔は新聞や雑誌にしろ、言葉や文章で伝えてきたことが、写真や映像やデジタルアートで伝えているような時代になってきて、市政にもその発信力が必要だと考えたわけです。「君の名は。」とか「この世界の片隅に」の世界観が全世界に発信されたように、中間市を舞台にした物語を世界に発信しようという試みなんです。最初は大反対を受けたんですがね(笑)。いまは始まったばかりで、4コマだし、コンテンツや登場人物もまだまだ少ないですが、このアニメの根底に流れているのは、中間市がどんどん盛り上がって、未来をつくっていく、中間市の成長物語なんです。

マンガやアニメの作品が、その読者やファンの声や応援によって、キャラクターや世界観がどんどん成長していくように、この中間市の物語も、市民のみなさんや中間市のファンのみなさんの声や応援でどんどんスゴイ物語に成長していきますのでご期待ください! そして、アニメには言語や人種を超えて伝わっていく発信力がありますから、海外の人たちにもアニメを通して、中間市のことを少しでも知ってもらえたらうれしいですね。『文豪ストレイドッグス』というアニメが大分県佐伯市とコラボして、佐伯出身の文豪・国木田独歩のキャラクターを見たいがためにたくさんのファンがやってきている。中間市はたくさんの有名人や著名人も輩出してきたまちですからいつかそんな発信ができたら素晴らしいし、それ以上のという夢も詰まっています。

インタビュアー:中間市の観光面における魅力はどんなものでしょうか。

中間市の観光の魅力は、ないものねだりでなく、あるものさがしなんです。その取り組みの一つが『フットパス』なんです。小径を散策することで、自然や普段のまち並みの中で、自分なりの宝探しができる、それこそが中間市らしい観光なんです。その宝物は、ものや人かもしれないし、どこかの風景や、もしかしたら何気なく吹いた風かもしれない。それはあなたの心しだいなんです(笑)。

炭鉱町だった中間市は地球が蓄えたエネルギーをこれまで使わせていただいていたわけですから、これからは人間が持つ力「人間力」をエネルギー源にして地球にお返ししながら成長していくべきストーリーがあるまちなんです。なので人間力が詰まったこの中間市全体がひとつの劇場みたいなものです。名付けて「中間劇場」の開演です! ぜひともご期待ください。そして、みなさんも、ぜひこの物語に参加してください。いや「一緒に演じてみませんか(笑)」。
ご清聴ありがとうございました!

開始直後から弊誌との昔の思い出話を交えながら、まわりを笑顔にする楽しいトークをしてくれた福田市長。誰もが愛するケンちゃんスマイルはやっぱり最高に輝いていました! これからも注目していきますので度々ご登場のほどよろしくお願いします!

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